本年5月の当サイトの投稿記事に続き、INTERPOL(国際刑事警察機構:International Criminal Police Organization = ICPO)が、ホームページで警告しているFake medicines(偽造医薬品)の脅威について、以下、当サイトで“勝手に仮訳”しました。
正確な内容は、INTERPOLのサイト(→ こちら)から、是非原文をご参照下さいますようお願いいたします。
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偽造医薬品は、ニセモノであり、汚染されていて、誤ったラベルが貼られている可能性があります。その危険は冒さないでください。
いくつかの医薬品は、あなたを良くするというよりも、実際には、あなたに悪影響を及ぼします。
あなたの病気が何であれ、正規の供給元から薬を入手することが重要です。
このことは、あらゆる種類の状態のあらゆる種類の医薬品に当てはまりますが、今、COVID-19ウイルスの蔓延によって新しい次元を迎えました。
COVID-19(コロナウイルス)について
個人用保護具や衛生用品の需要が飛躍的に伸びているため、犯罪者はサージカルマスクなどのニセモノや不良品で、さらには完ぺきな偽の「コロナウイルス薬」を販売することで利益を得ようとしています。
ウイルスから守ってくれる、或いは治療さえしてくれるかもしれない薬を求める非現実的な要求は多い。
しかし、そうした薬を購入するとき、あなたが受け取る薬が実際にはどんな種類なのか、あるいはそれが安全に摂取できるのか知ることはできません。
治療薬だと称していても、実際にはあなたの健康を害する可能性があります。
何がリスクか
偽造医薬品が危険である理由はたくさんあります。
それらは偽造されているか、故意に誤ったラベルが貼られているでしょう。
違法な薬には、誤った量の有効成分が含まれていることがよくあります(少な過ぎる、多過ぎる、又は全く含まれていません)。
一部の偽造医薬品には、水銀、ヒ素、殺鼠剤、又はセメントが含まれていることがわかっています。
他の事例では、薬が本物であっても、盗まれたもので劣悪な保存状態にあったとか、或いは期限切れである場合もあります。
つまり、それらは効果がないか、汚染されている可能性があることを意味します。
どんな製品が影響を受けるか。
広範囲な製品に影響を及ぼします。例えば、
使い捨てサージカルマスクや手指消毒剤、抗ウイルス薬及び抗マラリア薬、ワクチン、COVID-19テストキットなど、COVID-19に関連する製品および医薬品。
癌、マラリア、HIV、その他の重篤な病気の治療に用いられる「救命薬」。
勃起不全や減量薬などの「ライフスタイル薬」。
コンタクトレンズからコンドームまで、注射器から手術器具まで 車椅子から放射線治療装置までに及ぶ様々な医療用具。
偽の医療製品をどのように見つけることができるか。
偽造医薬品は、多くの場合、本物と同じように見える偽造薬を高い品質の包装でパッケージしています。時には、研究室での試験だけが、その違いを特定する唯一の方法である場合もあります。
特にオンラインで薬を購入するときは注意が不可欠です。
「6つのP」に注意してください。
Place(場所):
未知のウェブサイトや市場から薬を購入しないでください。
真正性証明書を掲げたライセンスを有するサプライヤーからのみ薬を購入してください。
もし、サプライヤーの資格情報がわからない場合は、最寄りの保健所等に登録されている薬局のリストを確認してください。
この方法は、オンラインとオフラインの両方のサプライヤーに適用できます。
Prescriptions(処方箋):
主治医または医療関係者によって処方された薬のみを購入してください。
オンラインで購入する場合は、ウェブサイトで処方箋の提示が求められていることを確認してください。
単なる質問票に基づく処方箋を要求しているウェブサイトから購入したり、連絡可能な薬剤師がいない場合は使用しないでください。
Promises(約束):
「話がうま過ぎる」約束をする薬屋には注意してください。
注意すべき虚偽の約束は、「ほとんどの病気の全ての種類に効く。」、「返金保証。」、「リスクなし。」、または「品薄なので早目のご購入を。」です。
Price(価格):
あなたが日常で購入する製品の価格や、評判の良い供給元の価格と比較してください。それがかなり安い場合、偽物である可能性があります。
Privacy(プライバシー):
安全なオンライン決済システムだと確信できない限り、ウェブサイトにはいかなる金融情報も提供しないでください。
これまで、偽の医療製品の取引きは、クレジットカード詐欺や個人情報の摂取にも関連しています。
必要な医療情報以外の個人情報は開示しないでください。
Product(製品):
その薬をあなたのいつもの処方箋(効能書き)と比較してください。次の場合、その薬は偽物です。
- 成分が多過ぎるとか、少な過ぎる、又は異なるもの
- 異なる特性や副作用があると言っているもの
- 形、サイズ、味、色が異なるもの
- 正しくラベルが貼られていないか、全くラベルがないもの
- 有効期限が切れているか、又は欠落しているもの
- 薬の保管方法に関する情報が含まれていないもの
- 包装が劣悪であるとか、一度開けた痕があるようなもの
- パッケージ又は説明書にスペルまたは文法上の誤りがあるもの
こうしたことを見たら通報してください!
偽の医療製品を使ってしまったと思ったら、購入した薬局と医療関係者に連絡してください。
偽の医療製品が(オンラインまたはオフラインで)販売されているのを見たら、地元の警察か保健所等に通報してください。
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(参照:「COVID-19関連のニセ医療用品が増大(INTERPOL)」
(最終更新:2020/12/23)
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